前回記事「境界定義が曖昧になるネットとエンタープライズ」の続きとして、境界定義というよりは変化の方向性について整理したい。 昨年後半から現在起きている技術の変化をどう捉えるかという議論をあちこちで進めているなかから、オープンサービスとでも呼べる概念がふわっと出てきた。 Web2.0と呼ぶのかなんと呼ぶのかはある程度個々人の自由として、今のネットの変化やコンピューター関連ビジネス界隈で起きている動きの根っこにあるベクトルを捉えるには割と使い勝手が良い。概要については、同じくコンピューターワールドの記事中でも触れているため、周辺情報を追加で欲しいという方はご一読頂ければ。ブレストのお相手は記事と同じく藤井さんとなる。 まず、この図が何を意味しているかだが、図の左の小さい円が出発点のデバイス、周辺に順々にソフトウェアからサービスの層までが連なっている。広がっていく円は二つの意味を持っており、標準