この記事はPerl6 Advent Calendar 2011の6日目です。 前々回のuasiさんの記事が中々濃い内容だったので、補足としてPerl6のオブジェクトモデルについて簡単に解説しようと思います。 前提 Perl6の世界は(一部のnon-objectなプリミティブ型を除いて)オブジェクトで構成されています。全てのオブジェクトはクラスに属し、全てのクラスはルートクラスであるMuクラスを(そして一般的なクラスはMuを継承したAnyクラスを)継承しています。 オブジェクトに関する基本的な操作はMuクラスとAnyクラスに用意されていて、ユーザが独自に定義したクラスも暗黙的にAnyクラスを継承したものと見なされます。 クラスの定義 クラスを定義するにはclassキーワードを使います。 class C { ... } クラスにはattributeとmethodを持たせる事が出来ます。 att