2005年に初作がリリースされて以降、『龍が如く』の主人公と言えば、「堂島の龍」と呼ばれる伝説の極道「桐生一馬」だった。 不動の主人公がおりなすその物語は、欲望と暴力のジャパニーズノワールであり続けてきた。 しかし2016年、『龍が如く6 命の詩。』で桐生一馬の伝説は一旦の終わりを見せた。2017年には新世代のナンバリングを担う主人公として、「春日一番」という完全新規の個性が採用されることがアナウンスされる。 そして2019年、ゲームシステムを今までのアクションからRPGに変更されること、主たる舞台が「桐生一馬」と並んで『龍が如く』シリーズの顔とも言えた「新宿・神室町」から「横浜・伊勢佐木異人町」へと変更することが発表された。 つまりそれは、『龍が如く』から「桐生一馬」と「アクションゲーム」と「神室町」を引いてしまうという、驚くほど思い切った“方向転換”だった。 逆に言えば、それは「それら