幽霊の仕業がいいか、それとも人間の仕業がいいか? 究極の二者択一を求められるような作品が登場した。6月11日に発売となる『人形峠』(方條ゆとり、望月菓子/小学館クリエイティブ)は、今、怖いもの好きのあいだで話題となっている作品だ。 高校生の農業体験が悲劇に! この作品は、3泊4日の農業体験に出かけた高校生たちの物語。ステイ先は、S県の幸神村。携帯の電波も届かない閉鎖的な村である。ここでいくつかの班に分かれて滞在することとなる。一見どこにでもある、普通の村のようだが…? ストーリーをひと言でいうと、まるで横溝正史の『犬神家の一族』や『八つ墓村』を彷彿とする心霊的かつ謎解きの要素がてんこ盛りの本格的なホラーサスペンスなのだ。 第1話はショッキングなことに、血まみれの高校生達が倒れ込んでいるシーンから始まる。話のカギとなるのが、蔵に保管されている人形だ。とある家では「ひいな様」と呼ばれている。