多様性がある柔軟な社会がよしとされている。怒りっぽい人、忘れっぽい人、少し空気が読めない人などさまざまいるが、ひとクセある大人たちが肩を寄せ合って社会を形成している。たとえば、怒りっぽい人は熱心な人、忘れっぽい人はおおらかな人、少し空気が読めない人は自分をもっている人、といった具合にポジティブに解釈すると、人間関係が円滑にいって、せせこましい社会でも比較的、生きやすいのではないだろうか。 発達障害の子どもを追いつめる学校の無理解と、その解決の糸口とは さて、少子化や教育改革などで、個を尊重した教育が進められている。伸び伸びと育つ子どもたちがいる一方で、ADHD(注意欠陥・多動性障害)、ディスレクシア(学習障害の一種で読み書きが困難)、自閉症など障害をもつ子どもにとっては、依然生きづらい、窮屈な環境であるのも確かだろう。障害は個性なのか。このような議論は、あちらこちらで見る。 確かに、障害を