この前の続き。BRUTUS1月号で面白かったもうひとつの記事は速水健朗さんの自己啓発本ブームを取り上げたもの。 BRUTUS (ブルータス) 2011年 1/15号 [雑誌] 出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2010/12/15メディア: 雑誌購入: 15人 クリック: 229回この商品を含むブログ (27件) を見る 記事によれば、昨今の自己啓発本ブームは1990年代のアメリカで始まったものである。資本主義のグローバル化、金融中心化の影響を受けて、アメリカの中流層の多くがリストラによって下流層へ転落し、格差が拡大した。そんな彼らが頼ったのが宗教であった。90年代以降、メガチャーチと呼ばれる超大型教会が急増し、仕事や生活を奪われつつある人々に対し、「信じれば救われる」といったわかりやすい教義を掲げることで、多くの信者を獲得した。これらメガチャーチには「宗教保守」が多く、ブッシュ
ラクに勝ち続ける働き方 【本の概要】◆今日ご紹介するのは、株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんの仕事術本。 小室さんは、先日も『「3人で5人分」の仕事を無理なくまわす!―「欠員補充ゼロ」の職場術 』を出されたばかりでしたが、今回の本の方が、より当ブログのニーズにマッチしていますし、付箋を貼ったネタも満載でした。 なお、内容的には、下記目次をご覧頂ければお分かりのように、仕事術だけでなく、体調やメンタル、さらには家庭マネジメントのお話まで含まれているものの、今回は特に仕事術やそれに類するコンテンツばかり7つほど集めてみた次第。 そして、タイトルは性懲りもなく「ホッテントリメーカー」作でございます(小室さん、煽りっぽいタイトルでスイマセン!)。 いつも応援ありがとうございます! 【目次】序章 これからの自分のために働き方を変えよう! 第1章 「ラクに勝つ」ために「発想転換」から始めよう
本を読むと、知識が増える、アタマが良くなる、カネが儲かる、廊下を走らなくなる、などと言う人があまりに多い。 読書家とは本を読むことを恥ずかしいと思っていない者、と書いたことがあるが、もちろん事実とは違う。 本を読むのが好きな人は、自分が「良いこと」をしてるとは思っていない。 むしろ「うしろぐらいこと」をしていると思っている。 本を読むのが好きでない人は、読書が「良いこと」だと思っている。 これでは永久に本を読む楽しさを知ることはないだろう。 そればかりか、読書を「良いこと」だとすすめて、周囲の人間まで本嫌いにしてしまうだろう。 寺山修司は、暗いところで何か読んでいると「目が悪くなるからやめなさい」と叱られる、「本当の理由」を看破している。 問題は、視力低下でも、照明の暗さでもない。 ヨーロッパ中世では、黙読していると「あいつは今、悪魔と喋ってやがる」と後ろ指を指されることがあった。 それと
大人げない大人になれ! 作者: 成毛眞出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2009/11/20メディア: 単行本購入: 15人 クリック: 398回この商品を含むブログ (119件) を見る新刊自著の紹介-自信作です-いくつかの章を丸ごと抜き書きしてみます ■失敗しないためのただ一つの方法 挫折や失敗を知らない人はダメだと言われることがあるが、私はそんなことはまったく信じていない。私自身これまでに挫折をしたことはないし、これからもしたくはない。それでも自分がダメだとは決して思わないのだ。 マイクロソフトで部長をやっていたとき、ある人から「君は失敗をしたことがあるか」と聞かれたことがある。正直に「ない」と答えたところ、「それじゃあダメだ、挫折すると人間は大きくなるからね」と言うのである。この人に言わせれば、挫折することで人間は成長するということらしい。 これにまったく納得のいかなかっ
雑記 | 00:45 | 先日、『第三の波』を再読していろいろと発見があったので、同じ著者アルビン・トフラーが、2006年に出版した『富の未来』を読んでみた。 『富の未来』には、社会が工業社会から知識社会へ移行するとともに、「富の体制」が大きく変わっていくことが書かれている。なお、トフラーのいう「富」とは、金銭だけではない。金銭で買ったわけではないが、人々のニーズを満たすものも全て含めて「富」と呼んでいる。 富の未来(上)ジャンル: 本・雑誌・コミック > 人文・地歴・哲学・社会 > 社会科学 > 社会科学全般ショップ: 楽天ブックス価格: 1,995円楽天で詳細を見る この本で興味深かったのは、「生産消費者(プロシューマー)」の増加が、新しい知識社会のなかで大きな役割を果たすとしている点だ。 1.生産消費者生産消費者とは、自ら消費するためにモノやサービスを生産する人のこと。工業化社会のモ
「東大教授が新入生にオススメする100冊」に、必ず登場する名著。 本書は、安直ビジネス書に群がり、カモにされているカモリーマン向けではない。週末にナナメ読んで、「なんとなく分かった気分になる」自己満足を目指していない。1問1問、エンピツとノートを準備して、101問すべてに取り組むべし。「解説書なんかいくら読んだって論理の力は鍛えられない。ただ、実技あるのみ」のとおだ。やれば、やった分だけ向上する。 大きく2部に分かれており、前半は、接続詞に注意して正確に議論を読み取り、その骨格をつかまえるトレーニング。そして後半は、演繹と推測の適切さを論証し、さらに論証を批判的にとらえる訓練をする。すべて、①練習問題→②自力で解く→③解説と答えあわせのくり返し。章末に、ちとムズめの問題が待ちかまえており、③の理解を確かめることができる。200ページたらずの薄手の本なのに、中はどろり濃厚で、「飛ばして」「ナ
ブックファーストの川越店の店長さんが、「池上バブル」について書いている。 http://www.ikkojin.net/blog/blog6/post-2.html きびしいコメントである。 とくに以下に書かれていることは、かなりの程度まで(というか全部)私にも妥当する。 書店「バブル」になった著者は、自分の持っている知識なり、考え方が他の人の役に立てばとの思いで本を出すのだと思うのですが、そうであるならばなぜ出版点数を重ねる度に、「なんで、こんなにまでして出版すんの?」と悲しくなるような本を出すのでしょう。 すべて「バブル」という空気のせいだと思います。 このクラスの人にお金だけで動く人はいないと思います。 そうでなくてせっかく時代の流れがきて、要請があるのだから、全力で応えようという気持ちなのだと思います。 けれどそれが結果、本の出来に影響を与え、つまり質を落とし消費しつくされて、著者
アメリカでたいへん話題になり、日本でもHimazu.blog で最近紹介されていた “The 4-Hour Work Week” 「一週間に4時間しか働かない仕事術」がやっと Amazon から届きました。先日の記事でも紹介していた Tim Ferris のベストセラーの本です。 とりあえず速読で半分くらいまで読んで、「これは一筋縄ではいかない本だ」と直感して、何回かにわけてまとめ記事をかいてみることにしました。この本に書かれているのは万人にはできない生活のスタイルです。いえ、ほとんどの人には無理でしょう。反感を感じる人も大勢いるのではないかと思います。私も第一印象は生意気な本だなあ、というものでした。 しかし読み進めるにしたがって、この著者が提唱する常識を裏切るライフスタイルには大きな共感を覚えるようになりました。9時-17時で働きづめとなり、いつまでたっても夢なんて実現できないのではな
2010年07月07日19:30 カテゴリ書評/画評/品評Love 捨てられろ - 書評 - 8割捨てたら仕事は9割うまくいく 出版社より献本御礼。 8割捨てたら仕事は9割うまくいく 臼井由妃 著者は、正しい。 私自身を振り返っても、うまくいった時には本書に書いてある事を知らず知らずに実行していたし、身の回りのうまくいった人たちもそうしてきた。 だからこそ、こうも感じる。 本書を読んだだけで捨てられるようになるのか、とも。 はじめにお断りしておくと、本entryでは「いつもの」書評フォーマットはあえて捨てている。通常であればここに紹介する本の要約が来て、目次がそれに続くが今回はそのどちらもなし。内容に関しては「8割捨てたら仕事は9割うまくいく」というタイトルに8割が収まっているし、それが何に関して書かれているのか9割はうまく伝わっているのだから。 その代わり書くのは、捨てられる、ということ
ビジネス書でベストセラーを連発する、本田直之さんの新刊。本書のテーマは、思考を改善すること。わるい思考のくせを減らし、よい思考のくせを増やしていき、仕事をスムーズにすすめ、人生を豊かにしようというものです。 例えば、 ・景気が悪い ・時間がなくて、できないなんて思ったり、日常的に口にしていませんか? 景気が悪いのは業界ごとに差はあるでしょうが、景気が悪いときには、みんな景気が悪いものです。時間がないのも同様で、個々人により差がありますが、たいていの人は時間がないものです。しかし、そこで思考停止をしてしまったり、行動しないことや結果が出ない事を、外部のせいにしてしまっては、同じ結果が出るだけです。 そして、また相変わらず「いやー景気が悪くて」、「忙しくて、時間が無い」を連発することになります。 本書では、そのような思考のくせを直し、ストレスなく潜在能力を発揮し、成長する方法を身につけます。
「意志が弱くて...」、「根性が無くて」、「やる気が出なくて...」と、お悩みの方も多いと思います。なにを隠そう私もその一人。 自分の好きなことは、いいこと悪いこと問わず続くのですが、英会話とか禁煙とかそういうものは、もう年中行事のように、決意してはやめの繰り返しです。 「自分の意志が弱いからかなあ」なんて思ってましたが、この本を読んだら自分の意志や根性のせいじゃなくて、続く仕組みや技術を分かってないからだと気づきましたよ! その秘密は、アメリカ発の科学的マネジメントの『行動科学』にあります。科学ですから、実現再現性と検証性があります。 行動科学マネジメントには「MORSの法則」と呼ばれる「行動」の定義があります。 M (Measured) 計測できること O (Obserable) 観察できること R (Reliable) 信頼できること S (Specific) 明確化されていること
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