2009年02月09日00:52 カテゴリ仕事 パーチェス・ファネルの嘘 認知から購入にいたるプロセスを図式化したパーチェス・ファネルというコンセプトがある。 ファネルというのはもともと「じょうろ」の意味で、一般的にはプロセスが進むにつれて比率が減っていくためにその形状から名づけられた。 (大体こんな感じ。) 普通、マーケティングの目的はこのファネルを下に向かって太くしていくことだと言われる。例えば、認知が低ければ広告投入が必要で、購入意向が低ければ購買行動を後押しするインセンティブが必要だ、といった具体的な方策に落としやすいのがこのコンセプトの利点だ。 ただ、果たしてマーケティングは生活者を次のフェーズへ誘うことが可能なのだろうか。良く考えてみると、そこには大きな幻想が潜んでいるように思われてならない。 プロセスをどう区切るか、いくつかのバリエーションはあるが、使い慣れているこのファネル