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ブックマーク / futashika.tumblr.com (1)

  • futodoki tumblr

    “ 1906年ドイツにおける詐欺事件「ケペニックの大尉」は、確かに詐欺事件である。 この事件は、確かに詐欺ではあるが、得た4000マルクのうち、住民票を貰うというささやかな目的の費用にしか使わなかったし、その費用が必要になった理由も、はっきりいって役所が無能だったからである。 犯罪とはいえ、情状酌量の余地は果てしなく大きい。この見事な詐欺は、国民から熱狂的に賞賛され、粋を解する酔狂な皇帝ウィルヘルム二世にいたっては「これが規律というものだ。何人もこの点でわが国の真似ができる者はおるまい!これこそが制服の力だ」と、大爆笑したうえに大喜びで、なんと恩赦まで与えているのだ。 さて、その奇妙で明るい詐欺はいったいどんなものか? 事件の概要を述べると、1906年のこと、しょぼくれた外見、57歳屋の親父ウィルヘルム・フォイクトは、やっと結婚がきまり、新居のためにも、どうしても旅券が必要だった。そこ

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