■[読書]「重力ピエロ」 伊坂幸太郎 久々に伊坂幸太郎の本を読んだ。この読み終わった瞬間に感じる「パーフェクト!」という気持ちを長らく忘れていた。完璧なものを読んだ快感と共になんだか悔しいような妙な感情が残るのもいつもと一緒であった。 伊坂小説といえば、出した伏線は何が何でも回収して繋げて最終的にはもんのすごいカタルシスがドーン!というようなお話が多いわけですけども、この小説はその感覚は残っていたものの押しつけがましい感じは全くしなかった。あらすじは遺伝子研究の会社につとめる主人公と絵の才能に恵まれたある理由から性的なものに憎しみを持つガンジーオタクの弟、そしてガンに冒された父親の三人の家族が仙台市で起きる放火事件に関係してまあ色々あるという話です。 今回は伏線とかそういうのは控えめだったような気もするといえばそういう気もするのだけど、この人は小説書くときに終わりから書いてるんじゃないの