東洋インキ製造は2010年から、環境会計手法の1つである「マテリアルフローコスト会計(MFCA)」の視点を取り入れた固定費削減の活動を、生産部門や研究部門で本格化させる。環境会計を適用することによって、生産時に発生する廃棄物のコストに対する現場の意識を高め、固定費削減を促進する狙いである。 MFCAは環境管理会計の一種で、ドイツの経営環境研究所が原型を開発した。原材料(マテリアル)を投入してから製品が完成するまでの一連のフローで発生する廃棄物を“負の製品”と見なし、負の製品の生産にかかっている原材料費や労務費、加工費を「原価」として算出する。廃棄物コストを顕在化させ、現場の作業者に環境対策やコスト削減につながる改善活動を促せる。 東洋インキは、2008年11月から川越製造所(埼玉県川越市)のプラスチック用着色剤の生産部門でMFCAを試験的に適用。さらに同年12月には電子メディア材料などを生
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