【ローマ=南島信也】財政危機に陥ったギリシャで、これまで国内総生産(GDP)比で13.6%とされていた昨年の財政赤字が、実際には15.5%だったことが明らかになった。ギリシャの地元メディアが10日、伝えた。財務状況を精査している欧州連合(EU)の欧州委員会が近く公表する予定だという。 ギリシャ政府は、EUと国際通貨基金(IMF)から総額1100億ユーロ(約12兆5千億円)の融資を受ける条件として、公務員削減や年金受給年齢の引き上げなど3年間で300億ユーロの緊縮策を受け入れた。だが財政赤字が増えたことで、追加の緊縮策を求められる可能性も出てきた。