鳥の歌、習得の仕組み解明=ドーパミンに模倣機能-東北大 2018年10月18日04時47分 キンカチョウの雄の幼鳥(左)と成鳥(東北大大学院生命科学研究科の田中雅史助教提供) 東北大は17日、鳥が親をまねてさえずりを覚える過程に、神経伝達物質のドーパミンが関わっていることを突き止めたと発表した。ドーパミンは、脳内で快楽や運動などに関わる神経間の情報伝達を担うが、模倣させる役割が新たに判明したという。 米国や中国との共同研究で、論文は英科学誌ネイチャー電子版に掲載された。 研究に用いたキンカチョウでは、成鳥のさえずりを聞いた幼鳥の中脳の働きが活発化してドーパミンが放出され、歌うことをつかさどる感覚運動野に反応が見られた。放出を遮断すると習得しないが、放出中はスピーカーで流したさえずりでも模倣した。 東北大大学院生命科学研究科の田中雅史助教によると、キンカチョウとヒトのドーパミンの伝達回路には