築地市場(東京都中央区)から移転した豊洲市場(江東区)が11日午前0時、開場した。小池百合子知事就任後、地下水や土壌の汚染問題に揺れた新市場は、当初の予定より約2年遅れのオープンとなった。仲卸業者らは10日、急ピッチで引っ越しを完了した。新市場は築地から約2・3キロ離れた工場跡地に整備され、敷地面積は築地の1・7倍に。閉鎖型の建物になるなど大きく様変わりした。 ★引っ越し終了 「やっと引っ越しが終わった。疲れました」。10日夕、豊洲の新しい青果棟を出た女性の仲卸業者は、笑顔で汗をぬぐった。「広いから歩き疲れたけど、築地みたいに臭くないし、冷暖房もあってきれいでいい」と11日午前0時の取引開始に備え、家路を急いだ。市場で働く約900業者は、6日の築地閉場後から急ピッチで豊洲へ引っ越しを開始。10日までに2トン車約5300台分に及ぶ備品や水槽などが運ばれたという。都も築地-豊洲の両市場間に、1