2010年06月15日 百合修羅場。前編。 テーマ:ショートショート。(573) カテゴリ:小説 名前つけんのメンドクサなシリーズその2。 百合百合物件ですので、苦手orキョーミない方はスルーでお願いします。 ≪ 登場人物≫ ・A:薬剤師。大卒後、地元の調剤薬局に就職し、5年目。 ・B:フリーライター兼カメラマン。最近署名記事が増えてきた。 ・C:Aの同僚。バツイチ薬剤師。KY。 「お大事に、どうぞー」 いつもやってくる『お得意様』のおばあちゃんに薬の説明をしながら薬の袋を渡した。 おばあちゃんは、「おおきにな~」とにっこりと笑って大事そうにカバンにしまいこむ。 よちよちとした足取りの小さな背中を見送って、Aは大きく伸びをした。 もう近所のZ内科の午前診の終了時間を過ぎている。 どうやらさっきのおばあちゃんが、Z内科の最後の午前診患者だったのだろう。 誰かがAの肩を軽く叩いた。 同僚のCだ