「対日圧力」と「ワシントンの権力構造」 協調利下げのためのアメリカの巧妙な罠 「このままでは大恐慌になるぞ」と日銀を脅したボルカー 検証 バブル失政――エリートたちはなぜ誤ったのか 作者:軽部 謙介発売日: 2015/09/26メディア: 単行本 「対日圧力」と「ワシントンの権力構造」 [FRB議長ボルカーは公定歩合引き下げ却下を提案したが、三対四で否決され、財務長官ベーカーに辞表提出、慰留され] FRBが単独で利下げをすればドルの急落を招きかねないと恐れたボルカーと、利下げを求める理事たちの妥協[で] (略) 「二週間で日本と西独に利下げをのませる」 FRBの奥の院で発生したクーデターの結果、協調利下げが焦点となった。米側から日本に対する圧力は強烈になっていく。しかし緒方が電話を受けたとき、日銀では誰一人としてそんな事態が起こっているなどとは知らなかった。 (略) これはレーガン政権だけ