静岡大学農学部の平井浩文教授らのグループは、キノコの仲間である白色腐朽菌が、ミツバチの大量失踪・大量死や人類に対しても悪影響を及ぼしているネオニコチノイド系殺虫剤を分解・無毒化できることを証明し、また、本分解反応に2種類の酵素シトクロムP450が関与し、さらに本シトクロムP450がネオニコチノイド系殺虫剤の分解を効率的に触媒することを解明しました。 本研究成果により、世界で幅広く使用されているネオニコチノイド系殺虫剤により汚染された環境の浄化・無毒化に白色腐朽菌の利用が期待でき、分解の仕組みを解明したことにより、様々な環境汚染問題への応用が期待されます。 なお、本研究成果は、オランダのElsevier社の科学雑誌「Journal of Hazardous Materials」に掲載されます。 【1.研究概要】 本研究では、白色腐朽菌Phanerochaete chrysosporium に