女性編集者の取材同席を許さない 「ナカムラさん、あの人はなんなのですか。どうして、女がここにいるんですか。聞いてないです、聞いてないです」 松野博史氏(仮名36)は待ち合わせ場所で、担当編集者である幻冬舎の竹村優子を指さして叫んだ。松野氏は竹村の姿を見た瞬間に涙目になって怒りだし、心の底から嫌悪感を剥きだしにして追い返してしまった。 中年童貞は繊細でナイーブである。 女性が同席することで取材が失敗する可能性を想定はしていたが、挨拶もしないうちに追い返されるのは予想外だった。私は申し訳なさそうに帰っていく彼女の後ろ姿を眺めながら驚き、緊張が走った。なにか余計なことを言ったら傷つけてしまうのではないかと。 「女性はなにか値踏みするじゃないですか。ブサイクとかバカとか、ダサいとか貧乏とか、つまらないとか時間の無駄とか。僕という存在自体を否定するというか。拒絶されることがわかるので、女性は嫌いです