「投資をするなら次はテレビだ」 メディア関連の取材現場で、去年あたりから投資家たちのこうした声を聞く機会が増えた。テレビを巡る最近の動きを見ていると、カネの匂いがするというのだ。 近年著しく進行している若者のテレビ離れに代表されるように、テレビは落日のメディアとして取り上げられることが多かった。 それなのに、一体なぜ? 本コラム「次世代メディアへの創造力」では、今回からシリーズでテレビを巡る変革の動きをリポートする。第一回は、世界各国で新規参入が相次ぐセカンドスクリーン市場の可能性について。 NHKが開発 商業ツールとしてのテレビとは 9月2日午前11時、NHKは次世代型放送サービス「NHK Hybridcast(ハイブリッドキャスト)」の提供を始めた。番組コンテンツを電波で、文字や画像情報はインターネットを使ってテレビ画面に表示する仕組みで、天気予報、ニュース、株価、スポーツの結果などの