2018冬季オリンピック、スノーボード男子ハーフパイプにて、平野歩夢選手が銀メダルを獲得した。他のライダーが真似できない、「フロントサイド・ダブルコーク1440」と「キャブダブルコーク1440」の連続技を決めた2走目時点で首位。彼につけられた95.25点という得点は、相対評価の採点方式である競技において、満点に近い。実際、100点をとっていてもおかしくないクオリティだった。次の競技者がショーン・ホワイトでなければ。 相対評価のジャッジでは、競技者が残っている以上、点数に遊び、余剰分を残すのがセオリー。先行してパフォーマンスしたAに100点を与えてしまうと、後続のBがどれだけ素晴らしくともA以上の点数はつけられないためだ。平野選手の後に滑るショーン・ホワイトは、長きに渡って数々の大会で頂点に立ち、今年の1月にはアメリカ開催のワールドカップで100点満点を叩き出した実績まで持つ。まさにレジェン