万引きに遭った店を対象に愛知県警がアンケートしたところ、「すべての被害を通報している」と答えた店が全体の4分の1にとどまっていることがわかった。万引きを「ゲートウエー(入り口)犯罪」とみる県警は11月、店側に結果を伝え、少額の被害でも見逃さないよう要請した。 アンケートは6月以降、県内のコンビニエンスストアやスーパー、書店など8業種、約520店を対象に、万引きがあった場合の対処法について尋ねた。9月末までに寄せられた約440店からの回答を中間集計した。 中間集計では、「犯人をつかまえた場合、すべて通報する」と答えたのは約25%だった。通報を見送った理由で最も多かったのが、「手続きに時間がかかる」(21%)で、「代わりの店員が確保できない」(10%)▽「弁償が済んだから」(7%)――の順だった。 県警は、小売店などがつくる県万引き防止対策協議会でこの結果とともに、被害届の書式が10月か