19日午前0時5分ごろ、藤沢市江の島と片瀬海岸とをつなぐ人道橋「江の島弁天橋」の橋脚に台船が衝突していると、通行人が110番通報した。同市などが調査したところ、橋脚の一部で破損が見つかった。同橋は早朝から通行止めとなり、復旧のめどはたっていない。 同市によると、海底にたまった土砂を引き揚げて乗せるための台船1隻(幅約12メートル、長さ約30メートル、積載量540トン)は18日夜から境川河口にロープで固定されていた。19日未明にかけて、強風に伴ううねりでロープが切れて、橋脚に繰り返し衝突し、橋脚の一部が崩れ落ちたとみられる。海底土砂を取り除く工事を発注した市と、橋を管理する県は、安全性が確認されるまで人道橋を全面通行止めにする方針。当面は、車道側(江の島大橋)の路肩部分を歩道として仕切る考えだが、「土日や休日は観光客が詰め掛けるため、何らかの対応を検討しなければならない」(市担当者)として