これはさすがに驚いた。七尾旅人とやけのはらが2009年に放ったヒット曲“Rollin' Rollin'”のトラックを手がけたことで注目を集めてから、瞬く間に2010年代を代表するトラックメイカーのひとりとなった男、Dorian。これまでに出したオリジナルアルバムでは、都会的で煌びやかなディスコサウンドと甘いメロディーで、次々とフロアの聴衆を魅了していった彼だが、その前作『studio vacation』からおよそ2年ぶりとなる新作『midori』は、なんとほぼ全編がサンプリングで構築されている、かなりゆったりとしたムードのアルバム。これまでとはかなり趣の異なる摩訶不思議な音像が展開されているのだ。このどこかオーガニックな匂いの漂うチルなサウンドはどんな発想から生まれたものなんだろう? 特にDorianは近年のシーンにおける80'sサウンドを再定義していく流れを先取りした人でもあるだけに、も
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