茨城県日立市と言えば日本有数の総合電機メーカー「日立製作所」の企業城下町としても知られる街だ。茨城県北東部、水戸市の北30キロの位置にあり人口18万人を数える中規模都市でもある。東日本大震災と津波の被害が酷かった一帯でもあるが、原子力村で知られる東海村が南隣にあったり、北隣の高萩や北茨城は常磐炭鉱で栄えた元炭鉱町だったり、日立市自体も元々は日立鉱山から発展した街でもあり、そんな訳で茨城県北部の街は常に男臭さに満ちている。 そんな日立市の一画、JR常磐線の常陸多賀駅近くにやってきた。日立市の中心から水戸寄り手前約5キロにあり、ここも日立製作所関連の工場が多い。これから目指す物件は駅から南西方向に1キロほど離れた国道6号沿いの場所にある。 茨城県北部住民の主要道路である国道6号線の「塙山(はなやま)十字路」。単に通りがかっただけなら地方都市の何の変哲もない風景でしかない場所であろう。交差点の角