日立製作所が開発した手荷物の爆発物成分を検知するシステム。左側の箱が検知システムで、右側につながっているX線検査装置と合わせても場所を取らない設計にした=東京都国分寺市 【田幸香純】日立製作所は25日、手荷物に爆発物の成分がついているかどうかを最短5秒で検知できる新技術を開発した、と発表した。空港や官公庁、公共施設などの入り口で、保安検査をよりスピードアップできる、としている。 【写真】カバンをベルトコンベヤーに乗せると左側から空気を噴射して微粒子を吹き飛ばす。カバンに付けたビニールテープが勢いよく動いていた=東京都国分寺市 試作機を公開した。荷物をベルトコンベヤーに乗せて箱形の装置に入れ、横から強い風を吹きつけて荷物表面についた粒子状の成分を飛ばす。回収した成分は、瞬時に500分の1に濃縮して調べる。 成分が0・001ミリグラムあれば検知できる。塩1粒の100分の1程度で爆発物の原料