富士山がコンビニの屋根のようだとのバズり、絶景スポットとなっている「富士山ローソン」=山梨県富士河口湖町(平尾孝撮影) 訪日外国人観光客(インバウンド)がコロナ前の水準に回復し、山梨県では富士山の絶景スポットに殺到している。桜と富士山、五重塔が同時に望める富士吉田市の「新倉山浅間公園桜まつり」の来場者は前年比5割増の27万人で、大半が外国人だ。インバウンド対応で出遅れ感のある自治体も展望施設の増強や新設で集客を図る。一方、オーバーツーリズム(観光公害)が深刻化し、富士山自体を見えなくする「目隠し幕」という苦肉の策が登場する異例の事態になるなど、富士山絶景を巡り、悲喜こもごもの状況だ。 松竹映画ロゴの景観松竹映画のオープニング映像にも使われるほどの絶景である山梨県笛吹市の新道(しんどう)峠からの富士山。険しい山道で数年前までは登山や写真の愛好家らの知る人ぞ知る撮影スポットだった。それを「手軽