中国からの飛来が問題になっている微小粒子状物質「PM2・5」の大気中濃度が7日、埼玉県内で一時的に環境基準の2倍を超えるなど関東各地でやや高い濃度が観測された。気象庁は8日以降、中国からの黄砂が日本列島へ飛来すると予測しており、本格的な“東日本襲来”も懸念されている。一方、環境省が示した注意喚起の指針はあいまいで、自治体側からは「丸投げされても困る」との不満が噴出、対応が後手に回る恐れが出ている。埼玉県によると、幸手(さって)市で7日午後1時、1立方メートル当たり80マイクログラムを観測した。ただ、これは1時間ごとの参考値で1日平均ではないため注意喚起は見送られた。