横浜港のシンボル・横浜ベイブリッジ(海面からの高さ約55メートル)をくぐれない超大型船の登場に対応するため、同港を管理する横浜市は、ベイブリッジ外側にある本牧ふ頭の貨物用岸壁の活用を検討し、この岸壁を管理する港湾会社と調整に入った。 市などへの取材で8日わかった。 ベイブリッジは1989年開通。当時世界最大級の「クイーン・エリザベス2」(7万327トン)が通過できる高さに設定。潮位にも左右されるが10万トン級が限度だ。近年は乗客を増やして1人当たりの乗船価格を抑えるため大型化が進み、10万トン超も出てきた。 ベイブリッジをくぐれない客船はこれまで、市がベイブリッジ外側に保有する大黒ふ頭の貨物用岸壁に着岸。市中心部から遠いことなどから、船会社や観光客には不人気だ。8日早朝、アジア航路で最大級のクルーズ客船「ボイジャー・オブ・ザ・シーズ」(13万7276トン、全長310メートル)が約2300人