お酒の飲みすぎが体に悪いのは重々承知している。しかしたとえ適量といえど、酒は癌の原因となり生命を脅かす存在であることがわかった。米国では死亡する人の3.5%、約30人に1人がアルコールのせいで癌になり亡くなっているらしい。 少量のアルコールは心臓病や糖尿病のリスクを減らしてくれて、生活を豊かにするともいわれている。しかし「お酒はたしなむ程度で決して深酒はしない」という人でも侮るなかれ、癌になるリスクは十分にあるらしい。米国の2009年の死亡データによると 18,178人~21,284人がアルコールが原因で癌になり死亡したとみられる。うち48~60%は1日に3杯以上の飲酒癖のあるヘビードリンカーだったが、1日の摂取量が1.5杯という、いわゆる適量とされる量の人でも30%という高い割合で癌で死亡している。 「お酒に適量も安全な量もない!」と調査を指揮した米国立がん研究所のデイビッド・ネルソン医