早川書房1階「カフェ クリスティ」で、SF界の巨匠フィリップ・K・ディックとコラボした「PKD酒場」が営業中。一体どんな体験ができるのか、担当者からは次回のコラボ企画の内容も聞くことができた。 ――『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』。 物語の内容は知らなくても、この奇抜なタイトルを目にしたことのある人はきっと多いはずだ。 作者の名は、フィリップ・K・ディック。彼は53年の生涯を閉じるまで、SFを中心に数多くの小説を世に送り出した。アイデンティティ、哲学、心理学、形而上学など、作品に用いられているテーマは多岐に渡り、文学界のみならず映画界や音楽界などにも多大な影響を及ぼしている。「ブレード・ランナー」(1982)や「トータル・リコール」(1990)、「マイノリティ・リポート」(2002)など、彼の作品を原作とした映画も多い。 そんなディック作品とコラボレーションした「PKD酒場」なる店が