東京電力は、福島第一原子力発電所の5号機と6号機を廃炉にする方針を固め、今月中にも福島県など関係する自治体と協議することが分かりました。 福島第一原発の5号機と6号機を巡っては、ことし9月、安倍総理大臣が東京電力に対し、事故対処に集中するために廃炉を決定するよう要請していました。 これを受け東京電力は、5号機と6号機を廃炉にする方針を固め、地元自治体の理解を得るため、今月中にも幹部が福島県と双葉町、大熊町を訪れ、協議することになりました。 残る施設については、福島第一原発の1号機から4号機の廃炉作業を進めるため、原子炉を使った作業員の訓練所として活用することにしています。 東京電力では地元自治体と協議したうえで、来月中にも廃炉を正式に決定することにしています。 東京電力は、5号機と6号機の廃炉に備えて費用を積み立てていますが、今年度に廃炉を決めた場合、少なくとも267億円が不足する見込みで