操縦不能に陥った中国の無人宇宙実験室「天宮1号」は、4月1日のエイプリルフール前後に地球に落下する見通しだ。 欧州宇宙機関(ESA)と米国の「エアロスペース・コーポレーション」は天宮1号の落下時期について、3月30日から4月3日の間と予測するレポートを発表した。ただし、正確な時期の予測は難しいという。 天宮1号の大気圏再突入のタイミングの予測が困難であるのは、次の理由による。1. 大気の上層部の密度の変動が激しいこと。2. 天宮1号の正確な質量及び構成物質が不明であるため、大気圏突入の確度の予測が非常に困難であること。3. 天宮1号の正確な速度が予測できないこと。 天宮1号は中国初の有人宇宙ステーションの建設を目指し、2011年9月に打ち上げられた。全長は10.4メートル、重量は約8.5トンとされている。2012年6月には有人宇宙船「神舟9号」とドッキングし、中国人宇宙飛行士が初めて乗り移