2019.06.14.Fri Chim↑Pomインタビュー 理屈のつかない面白さが、一線を飛び越える力になる 広島の原爆ドーム上空に飛行機雲で文字を描いたり、福島県の帰還困難区域で「見に行くことができない」展覧会を開催したり、歌舞伎町のビル一棟を丸ごと作品にしたり……。2005年に結成された6人組のアーティスト集団Chim↑Pomは、スケールの大きい、その問題提起的な活動によって、いまや世界のアートシーンでも異彩を放つ存在だ。そんな彼らは何に向けて作品をつくり、社会におけるアーティストの役割をどう考えているのか。メンバーの卯城竜太とエリイに聞いた。 「自由」や「幸せ」について、いま思うこと ――Chim↑Pomは近年、たびたびアートの世界の不自由さについて発言していますね。おそらく多くの人たちのなかで、アートは自由という印象があると思うのですが、まずはその「不自由さ」について聞かせてくださ