不確実な時代をクネクネ蛇行しながら道を切りひらく非線形型ブログ。人間の思考の形の変遷を探求することをライフワークに。 デザインと人びとの生活というものを考えるうえで、日本に昔からあるデザインについて知ることは1つのヒントになります。 個別のもののデザインではなく、あるカテゴリーのもののデザインの変遷を考える場合、ヘンリ・ペトロスキが『失敗学―デザイン工学のパラドクス』で書いているような、失敗から学ぶ積み重ねによってデザインが改善・洗練されていくということがあり、何よりその改善・洗練はその時代の人びとの生活にフィットしていくという方法でよくなっていきます。 個別のものの完成度としてではなく、カテゴリー単位でのデザインの意味を読み解こうとする場合、ある程度の歴史を重ねるうえでつくられてきたものの形について考えることは、いまのデザインを考えるうえでも非常に有効だと感じています。どこにでもすわれる