「誰が得をするんだ」を略して「誰得」と書かれている発言がある。 その事象によって誰が得をするのか、を考えることには意義がある。それを意識しなければ、誰にも得にならない行動を取ってしまい、その行動は無意味、逆に価値低下を起こしてしまう可能性がある。 機能性は誰かを得にするために生み出される。機能性だけではなく、開発、研究、経営、仕事、どの作業であっても誰かを得にする。で、ありながら、その「誰か」を明確にイメージすることはできるだろうか。 行動の「損得」に関係する利害関係を意識するためには、その利害関係者に興味を持たなければならない。その利害関係者は、漠然とした括りではならない。年齢、性別、仕事、思想、目的、現在の目標、思考ルーチン、交友関係、情報リテラシーに到るまで、詳細に検討し、その仮想人物と会話できるレベルにまで到達しなければ、真に誰が得をするのか、満足する行動を取ることは難しい。 この