本を買うタイミングと本を読むタイミングは同じではない。 読みたいから買うが、いますぐ読むかは別であることがほとんどだ。家に届いたあと、しばらく積んでおいて、読もうかなと思ったときに読みはじめる。 そんな読み方をしてるからか、多くの本は本当に読みたいときに読みはじめられ、そして、たいていの場合、本当にドンピシャのタイミングで読めたと感じられる。 現代社会を相対化する今年の2月に買ったブリュノ・ラトゥールの『社会的なものを組み直す アクターネットワーク理論入門』も昨夜読みはじめた。500ページ超えの大著なので読むのに時間がかかりそうだが、80ページくらいは読み進められた。 うん。この本も実に良いタイミングで読みはじめられたようだ。すでにそう感じている。 ラトゥールの本を読むのはこれが3冊目だ。『近代の〈物神事実〉崇拝について』を昨年の11月に読み、『虚構の「近代」』を今年の2月に読んだ。2冊目