日本SGIは米国のSilicon Graphicsの子会社でも、単なる外資系企業でもなくなった。Silicon Graphicsとの関係でいえば、「親と子」の関係を逆転し、そのビジネスユニットをも買収、かつての親会社が目指した道を独自に歩もうとしているように見える。そして、NEC、キヤノンMJ、ソニーといった日本を代表する企業の資本をバックにしたグローバルカンパニーの様相をも呈してきた。日本SGIは果たしてこれから何をしようとしているのか。そのキーワードは創業時のSilicon Graphicsが提唱した「3Dグラフィックス」でもなく、現在のSilicon Graphicsが掲げている「HPC」でもなく、「コンテンツ」ということであるらしい。その新境地に勝算はあるのか。 ■ 経営者こそジャーナリスト 米国のデビット・モシュラ氏というジャーナリストが書いた「覇者の未来」(原題:Waves o