【コラム】IT資本論 (128) ポストモダン・エコノミー(1)ポストモダンなエコノミーの胎動 | 経営 | マイコミジャーナル今回から、ちょっと趣を変えた話をしたい。これまで、e-戦略論を長く書いてきたが、それは、この「ポストモダン・エコノミー」のシリーズが終わった後に、e-戦略論として再開したい。これまでのe-戦略論は、どちらかといえば非主流(オーソドックスではないという意味)の戦略論を展開してきた。 改めて、なぜ戦略論を議論するのかを考えてみると、大きく言って2つの観点から語ることができよう。そのひとつは、コストをいかに削減するかというコスト戦略である。つぎが、付加価値をいかに作り出せるかというバリュー戦略である。このふたつの組み合わせによって、それぞれの企業は長期的に競争するのである。 ここで、モダンのエコノミーは、普通はコスト削減による生産効率を図ることが常道である。ミクロ経済学の本を見ればわかるように、大抵はコストを中心として、利潤を考えるのである。そこで、もっとも基礎的な利潤方程式を使ってこの間の事情
