「今忙しいから…」 「上司に相談しないと…」 営業職なら、訪問先でこんなことを言われた経験がある人は多いはず。 普通ならこういったセリフは体のいい断り文句だと受け取ってしまいそうなものですが、『稼げる営業マンは皆やっている疑う習慣』(明日香出版社/刊)の著者、菊原智明さんは、売れる営業マンの条件として、お客の言うことを鵜呑みにせず、疑ってみることを挙げています。 それだけではありません。 データや営業ツール、既存の常識など、自分を取り巻く全てを疑い、違う視点で見てみることこそ、営業マンに必要なことだとしているのです。 今回は、本書の中から実際にどんなことを「疑って」みればいいのか、その例をいくつか紹介します。 ■お客様の「忙しい」は9割ウソ! 冒頭に書いた、お客さんの「今忙しいから…」という断り文句ですが、菊原さんによると「9割はウソ」。もちろん本当に忙しくて手が離せない場合もありますが、