新聞に掲載される公立学校の教員異動の発表で、旧姓が認められないのはおかしい-。職場で長年使ってきた旧姓の扱いをめぐり、元高校教諭(60)が今月、県を訴えた。国や近隣の自治体を調べると、使用基準はまちまち。県教委は「要綱に定めがないため」と説明するが、元教諭は「知らせるための新聞発表なのに、一般に知られていない名前を発表しても意味がない」と反論する。 (中沢誠) 訴えた元教諭は、三十六年にわたり職場では旧姓を名乗ってきた。しかし、教員異動の報道発表では戸籍名が記載されてきたので、同僚や教え子に気付かれず不都合を感じていた。定年を控えた元教諭は昨年、県教委に旧姓での発表を求めたが、「前例がない」と断られたという。 教員の人事異動は、各自治体が発表する資料に基づき新聞社が掲載している。県教委は二〇〇〇年に要綱で、旧姓が使える文書として、職員録▽生徒の調査書▽研究論文-などと明記。教員異動の発表に
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