大阪府高槻市立樫田小(同市田能)で2011、12年度、教職員12人が自家用車を使いながら、バスや電車などの公共交通機関で出張したとする虚偽の事務処理を372件繰り返していたことが、同市教委などへの取材でわかった。 出張の規定をよく理解できていなかった校長が、誤った指示を続けていたという。 同市教委などによると、正当な理由があれば、自家用車による出張は認められる。しかし、当時の校長は「どんな場合も車の出張は許されない」と誤解、教職員に「出張の際はすべてバスや電車で行ったように申請を」と指示していた。 交通の便が悪いため、同校は自家用車で出張申請しても認められる学校だった。372件のうち、自家用車の走行距離に応じて支給されたはずの旅費は、公共交通機関より高額になるケースが大半だったという。当時の校長は、12年度末で退職している。 同市教委は「虚偽の出張や旅費を余分に受け取るための行為で