新型コロナウイルス感染症によって日本社会のデジタル化の遅れが表面化した事態を受け、政府は6月23日、マイナンバー制度と国と地方のデジタル基盤の抜本的な改善を目指すワーキンググループ(WG)の初会合を開き、菅義偉官房長官が席上、課題の一つとして、マイナンバーを学校健康診断やGIGAスクール構想など教育分野で活用する考えを表明した。今年末までに具体的に活用する対象や範囲を定め、実現に向けたスケジュールを示す工程表を作成する。学校現場では現在、GIGAスクール構想の下で1人1台端末を配置するハード面の整備が進められているが、児童生徒個人の健康・医療情報や学習履歴(スタディ・ログ)など、ソフト面の整備にマイナンバーが重要な役割を果たす方向性が浮かび上がってきた。 WGは、政府のデジタル・ガバメント閣僚会議の下に置かれた「マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ」。若手の