徳島県三好市が懲戒免職処分とする予定だった職員から、退職届が提出されたことを理由に、一転して依願退職となったと市が発表した。 市によると、職員は市老人福祉施設に勤務していた40歳代男性。2016年8月に運転免許を失効し、18年に気づいたが再取得せずに約4年間、無免許運転していたという。今月25日に市内をマイカーで走行中、シートベルトの未着用で三好署員に呼び止められ、無免許運転が発覚した。 男性に公用車の運転業務はなかったが、公務員の信用失墜行為に当たるとして市は懲戒免職を決め、26日午後に通知しようと男性を呼び出した。男性はそこで退職届を出したという。 市秘書人事課は退職届を受理した理由について、男性の場合、懲戒免職でも解雇の1か月前に通知することなどが法律で義務づけられているといい、「スピーディーに辞めてもらう方法を選んだ」としている。