本から引き出された本 引用で綴る、読書と人生の交錯 マイケル・ディルダ 早川書房 2010 Michael Dirda BOOK BY BOOK ―Notes on Reading and Life 2006 [訳]高橋知子 編集:伊藤浩 装幀:柳川貴代・フラグメント 本は世界の引用でできている。 本たちはその連鎖でつながりあっている。 読書の愉楽とは、その引用の連鎖を 次々に渡り歩いていくことで成立してきた。 だから読書とは、本というスタイルやモードの特色を 取っ変え引っ替えして好きに遊ぶことなのだ。 BOOK by BOOK、BOOK from BOOK。 書評家ディルダの案内にかこつけて、 そんな引き出し読書術を伝えたい。 本書は文字(フォント)と組(フォーマット)がよかった。精興社の活字が生きている。精興社の活字を実感することは、日本人が日本語の本の極上な気質に触れることなのだ。こ

