1 トランプ大統領の宣言米国のトランプ大統領は12月6日、ホワイトハウスで演説を行い、中東のエルサレムについてイスラエルの首都と認めると宣言し、現在、テルアビブにある米国大使館をエルサレムに移転する方針を明らかにしました。 トランプ氏は「イスラエルは主権国家であり、他の主権国家と同じように自国の首都を決める権利がある。この事実を認識することは、平和を構築するための必要条件だ」とした。 出典:ウォールストリートジャーナル とされています。 パレスチナ当局は強く反発、抗議行動が発生しています。 アラブをはじめ世界中でこのことについて強い異論が相次いでいます。なぜでしょうか。 2 歴史的経緯 ここで、中東紛争をおさらいしてみましょう。 1947 年国連総会はパレスチナの約半分を領土とするユダヤ国家を認める総会決議181 を採択しましたが、1948 年イスラエルは一方的に建国を宣言、アラブ諸国と