6月25日ファーストステージ最終節。鹿島アントラーズはアビスパ福岡を2-0でくだし、ステージ優勝を飾った。終盤6連勝の盤石な体制で、他チームが取りこぼす中で勝ち点を失わず、逆転での優勝となった。しかし、圧勝を重ねて追い上げたわけではなかった。 「この何試合かは、いい内容の試合だったわけじゃない。良くない時間帯もあったし、失点してもおかしくないシーンもあった。それでも内容が悪くても勝つ術を持っているのがこのチーム。ピッチで話し合いながら、勝機を見出し、再び自分たちのペースにできる」 福岡戦後に、キャプテンの小笠原満男もこう語っている。 開始早々の福岡の勢いをなんとかしのぎ、セットプレーから先制点を手にした鹿島は、終始落ち着いた戦い方をしてみせた。追加点が決まり迎えた後半は、リスクを冒さず、うまく時間を使いながら、試合を進める。ピンチになっても慌てず、1対1の場面ではキッチリと身体を張って戦う