【花井 尊】(全日写連関東本部委員・日本写真家協会著作権委員・文化庁文化審議会著作権分科会委員) 皆さんが街角や公園、催し物会場など公の場所で撮影しようと思った時、よく「肖像権は大丈夫?」、「肖像権侵害だ」などと言われたことはないでしょうか。そこで世間一般にも関心が高まっている肖像権について考えてみましょう。 ここでは、難しい法律的なことは少なめにして具体的な事例で分かりやすくQ&A形式で書きました。 1、歩行者天国で大道芸をしている人を撮りました。周りにはたくさんの人が写っています OK。特定の人のアップや、よほどおかしな表情や格好をした瞬間など興味本位に撮ることはさけましょう。 2、大道芸にみとれていた女の子のスナップをブログで公表したい 大道芸人に関しては、撮影にたいする「暗黙の了解」は与えられています。大道芸人はWebに載せてもいいですが、女の子のスナップは、不特定多数に発信