システム内に散在する設定ファイルを一カ所に集め,管理効率を上げたいという要望はないだろうか。UNIX系OSにはファイルを別名で参照する「シンボリックリンク」という機能があり,これを利用することで実現可能だ。 リンク先の実ファイルとシンボリックリンクは同等に扱えるため,どちらからどちらにリンクを張ってもよいと思われるかもしれないが,そうではない。 リンクには,ハードリンクとシンボリックリンクの二つがある。UNIX系OSのファイル・システムでは,ファイルに複数のファイル名を付けることができる。一つのファイルに対し,複数の実名を付ける処理がハードリンクである。ハードリンクの場合,複数あるファイル名はどれも対等なものとなる。 これに対しシンボリックリンクは,別名を付けることに相当する。シンボリックリンクを作成すると,新たにファイルが生成され,その内容として,リンク先のファイル名とパスが保持される。
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