全面リニューアルが暗転して3カ月近くもトラブルが続いた、NTTレゾナントのWebメールサービス「gooメール」。同社の事業責任者が本誌の取材に応じ、長期トラブルの原因を明らかにした。 「反省するべき点はきわめて多い。ご迷惑をおかけした利用者の皆様には、深くお詫びする」。gooメール事業を統括する大町雄一取締役メディア事業部長は、無念さをにじませつつこう語る。3月31日にシステムを全面刷新、新サービスを提供開始した。 その直後から、動作が極端に遅い、選択したものと別のメールが表示されるといったトラブルが発生した(図)。gooメールの利用者数シェアは4位(「インターネット白書2010」調べ)、メールボックスの数は1300万と、日本でも有数の規模を誇る。 トラブルの根本原因は、新サービス投入を急ぐあまり、品質確保の作業をおろそかにしたことだ。 事前のテストは「推奨する動作環境では確実に実施した」