「やっぱりおじいちゃん、病気進んでる気がしない?」帰り道の車の中で、姉は言った。「今日、来て良かったな。やっぱり早く結婚しようって思った」と姉は言った。私は、何も言えなかった。 私だって、おじいちゃんおばあちゃんが生きてるうちに、結婚して、花嫁姿くらい見せたいよ、できることなら。でもお姉ちゃんとは違って、私には今付き合ってる彼氏すらいないから、きっとそれは叶わないだろうなって、自分でもなんとなく分かってる。ねえ、私ね、お姉ちゃんと話してると、自分が凄く悪い子みたいに思えてくるんだ。それがすごく辛い。苦しい。いつもいつも。お姉ちゃんと会って話すたびそう思うの。別に何の変哲もない、お姉ちゃんの一言で、心がえぐられるの。お姉ちゃんは何も悪くない。私が勝手に傷ついてるだけ。勝手に罪悪感と嫉妬と劣等感抱いて、苦しんでるだけ。全部自分のせい。そう分かってるのに、さっきから涙が止まってくれない。だからも