宮城県気仙沼市沖で今月1日、漂流する屋根の上から救助された犬が4日、収容先の県動物愛護センターで飼い主と再会し、引き取られた。 センターによると、この犬は、同市在住の家族が飼っていたメスの雑種で2歳の「バン」。海上保安庁の巡視船などに救助されるニュースを見た家族のうち母親と娘が4日にセンターを訪れ、バンと確認。センター側も、家族が持っていた写真などから、救助された犬がバンだと判断し、引き渡した。 家族も被災し、現在は避難所で生活しているという。バンは再会の際、喜ぶように母親に飛びつき、母親も「再会できて良かった」と話していたという。同センターの鈴木寿郎所長(57)は「飼い主のもとに帰ることができて幸せですね」と喜んでいた。